蔵前橋は隅田川にかかった初代の橋です。現在架かっている橋は、関東大震災の復興事業の一環で架けられたものです。元々この場所には、富士山が見えたことから「富士見の渡し」と呼ばれる渡船場がありました(米蔵が近くにあったため「御蔵の渡し」と呼ばれることもあった)。富士見の渡しは、葛飾北斎の冨嶽三十六景「御厩川岸 両國橋夕陽見」にも描かれています。